散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

シリーズ・里見家のおんなたち 10

 里見家に生を受けた女。
 里見家に嫁いだ女。
 円満な者も、不遇な者も、女たちの数だけ笑いもあれば涙もあったことでしょう。そんな里見家のおんなたちは、おおよそ、実名の残されていない者が多かったのです。院号または通り名で後世に伝えられる女性の逸話を、ひととき一緒に語りましょう。


 里見家の天正内乱とされた義頼と梅王丸の後継者争い。
 この発端は、後継者を曖昧としたまま生前のうちに確立しなかった先代当主・里見義弘の優柔不断にあるとみられます。通説によれば、子のない義弘が弟の義頼を養子とし、のちに継室となった古河公方家の姫が嫡男・梅王丸を生んだことによる、家督争いとされています。近年では、義頼は正室・青岳尼の腹で、継室腹との、いわば母親サイドの血統争いという説もございます。
 梅王丸の助命を条件に、この一党は義頼に降伏しました。
 しかし、梅王丸の母と妹は許されず、上総琵琶首館(現在の市原市)に幽閉されたと伝えられます。その後、天正11年(1583)に、この母子は変死を遂げたとされておりますが、謎が多い一件です。
 この母親については、以前、この場で論じました。
 妹については、名前も事跡も明確なものは残されておりません。歴史の闇に葬り去られた女性です。
 里見氏には、時としてこういう不遇な女性が登場するのです。因果といえば聞こえがいいですが、血統的に言葉ではいい表せない何かがあったのでしょうか。ただ、戦国の世は、最大の敵は身内という時代です。武田信玄は父を追い、上杉謙信は兄を追い、織田信長も伊達政宗も弟を殺害しております。たまたま不遇な女性が目立つだけなのでしょう。
 
 夢酔は、この妹が母とともに滅ぼされる罪を負っていたのか、疑問でした。その後の梅王丸の生き方を見ていたら、彼に愛されなかった妹とは思えませんでした。
 愛情の裏返しは、愛憎。
 そんな簡単なことではないと思いますが、構想中の夢酔作品では、この妹を意外な形で生かし、意外な結末で〈人の憎悪と業〉を描く仮説に用いております。あくまでも、創作として、です。

 濡れ場のない小説には魅力がないという方がおられます。
 まあ、そんな気持ちも、わからんでもないです。アレって、相当な技術が必要だと思いますよ。通勤の電車の中、ファーストフードのランチの最中、とにかく劣情と無縁の環境にいる人を、深層心理の内側にプチ淫靡を催させるんですもの。ちょっと盛っている男子学生に向けた安い雑文という訳にはいきませんからね。
 夢酔は未熟ですから、ちょっと、はい。
 そんな未熟者が、人の業に挑んでみました。頑張っているんですよ、夢酔も。



                  ◆  ◆  ◆



 戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「2014年に里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。

 署名用紙はこちらに収納しております。
 活動の趣旨に御賛同いただけましたら、是非、こちらの署名用紙をプリントアウトのうえ、支援の程よろしくお願いします!
 宛先は、ポスターのとおりです。


里見氏城跡(稲村城跡・岡本城跡)国史跡指定記念―シンポジウム
「関東戦国史のなかの里見氏」と祝賀のつどい―


下記の「里見氏城跡シンポ」というファイルに、
「●0227 案内チラシ:里見氏城跡国史跡指定の記念」
「里見氏城跡「国史跡」シンポ・祝賀会案内状(挨拶文)」
「国史跡つどい返信ハガキ」
「国史跡記念のつどい参加返信FAX」
「記念のつどい・郵便振替用紙」
の、5種類の書類がアップしてありますので、ご利用ください。

https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-3cwv2wfiuh32cvdru3iad3wwoe-1001&uniqid=2d7aa5b6-f45f-4466-a3cc-791790f941d0
(引用blog「福井功@まちづくりプロデューサーのブログ」)


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  1. 2012/03/04(日) 22:24:46|
  2. 随筆・あっそう!里見発見伝
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