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2020-07-09

女傑はつよし

好評発売中の「Ambitious渋沢栄一青春譜」(つむぎ書房)。これ平成初頭の草稿焼き直しであることは、皆さまもご承知のことです。
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同じような、お蔵入りからの回帰作品は、実は夢酔の場合よくあるのです。

南信州新聞で連頼されている「やじより-松尾多勢子異聞-」という作品もそうです。
長いこと宙に浮いていたこの作品が拾われたのは、本当に幸運の女神様の前髪を掴めたおかげでしょう。昨年秋に中津川へ赴かなければ、このことはなかった話です。縁が縁を紡いで、連載が決定したのはあっという間でした。
でも、松尾多勢子という歴史上決して有名ではない人物を発掘できたことも、夢酔にとってはやはり偶然でした。
常人のやらないことをやってみせる行動力。これが多勢子の原点でした。その魅力に気付いていた人は多く、多勢子を扱う小説は多いのです。このことは萩原タケにも共通しています。
夢酔のなかで、多勢子とタケという二人の女傑には共通するものがありました。
揺るぎない信念に支えられた行動力、それを理解する周囲の力です。
そして夢酔は二人の、ただの伝記を記そうとは思いませんでした。
タケは単行本化する際、連載原稿分の倍の加筆をしました。接する誰もがタケにより浄化されていく、その清々しさを追加しています。サブキャラがタケで生かされていく様を加えたのです。森山慶三郎は「坂の上の雲」では海軍士官の姿しか描いていません。タケと接した慶三郎には軍人臭さがない、敢えてそうしました。このことが良かったのか分かりませんが、慶三郎のお孫さんからは作品の理解をいただき安堵しております。
松尾多勢子については、終始、品川弥二郎との友情物語を大柱にしています。生涯のうちで、多勢子と弥二郎の接点は多くないでしょう。むしろ国学者や岩倉具視一家の方が長く太いかもしれない。しかし友情とは上っ面のものではないと、薄甘いことを信じています。エセ野郎と笑われるかも知れませんが、40年来顔も声も合わせていない相手に覚える友情をまだまだ夢酔も忘れておりません。人なんて、存外そんなもんじゃないですかね。仕事を離れたとき、それでも糸のような縁を大事にしてくれるのが友情じゃないでしょうか。

さてさて。
松尾多勢子という女傑を描いた著者の中で、これ以上はないという名書を生んだのが、アメリカ人のアン・ウォルソール女史。「たをやめと明治維新」という著書、ここに多勢子像にはじめて接したことが記されます。それは、飯田信用金庫山本支店ロビーの松尾多勢子展。
こういう展示ではじめて接し、原動力になったことは理解できます。夢酔も萩原タケとの出会いが、一種、これと同じだったからです。別作品の調査中、五日市郷土館のパネル写真に圧倒されました。その準備草稿は、パネル展をみた3日後には出来たくらいの衝撃です。
面白い現象ですが、アン・ウォルソールさんの本に似たような印象を感じたことで
「案外、作品がうまれる最初はこんなものかな」
という気にはなっています。

現在、やじよりは天狗党の章になっています。南信州へと向かってくる天狗党。飯田藩主は徹底抗戦を命じますが、どうなることか。
この天狗党。ご紹介した「Ambitious渋沢栄一青春譜」にも水戸出身の一橋慶喜側から視点の描写があります。また、現在、西多摩新聞で連載している「千人同心がゆく」においても、天狗党対応が大きなこととして扱われます。南信州観光公社では『ふるさと再発見の旅・幕末南信濃信州飯田城と水戸天狗党の足跡を追う』という地域限定企画もあるようで、ひょっとして天狗党はホットな話題なのかしらと思わずにいられません。

夢酔は女性を扱う作品がなぜか多い。
まだお蔵入りの物にも、ある。例えば会津藩の日向ユキだったり、下田のきちだったり。はやく陽の目を見せてあげたいですが、それもまた実力と縁なのでしょう。
夢酔自身、大勢の女傑に尻を叩かれています。
そのおかげで人の縁も頂いている。そういう性分なのでしょうね。嫁はんの尻に敷かれても、もう文句をいうまい。うん。

中津川も南信州も、このたびの大雨で恐い思いをされた方が大勢いらっしゃったと思います。
心より御見舞い申し上げます。




いつもの宣伝よろ。
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