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2020-05-26

繰り返す歴史

緊急事態宣言が解除されました。
すぐには元に戻らないでしょうが、緩やかに日常へ復帰できたらいいなと思います。
ただし、自制心は未だ皆さんも維持しなければいけないかなと。2週間後、今のブラジルのようになってしまったら本末転倒。大衆とは御しがたいものなので、手綱を握る政治や行政に携わる重責ある皆さまの手腕が問われます。
誰も、心しなければいけません。まだ有事のままです、と。

幕末の日本。
教科書では幕府が腐っていたから世直しで倒した。それで近代国家が誕生した。そんなことを、テレビや漫画からも教えてもらったような気がしませんか?
本当に幕府は腐っていたのかしら。
なんて疑問を、むかしは考えなかったように思います。
でも、決して腐っていた訳じゃない。システムとしての大変革期があったにせよ、幕府は内政開国に向けた対応も国家としてキチンと確立されていました。足を引っ張ったのは、無知な朝廷と、テロ気質の西国雄藩。だから警察機能を強化して京都を取り締まる必要があった。
そのテロリストたちが「倒幕」をスローガンに、天誅というテロに奔った。一種の熱病だ。思想という名の最先端な流行に若者が熱くなっただけで、実際、幕府を壊しても憂さ晴らしにしかならない。熱病に冒された若者は、幕府を倒すことを目的とした。未来予想図のない、手段ではなく倒せたらいいというだけの幻想。
なんだかハッシュタグつけて世間を煽ったり、然るべき人物が国家を語らず特定の誰かを口撃することに邁進している現代と、なんとなく重なります。
そして未来予想図のない彼らは、目に見えぬ何かに引き摺られて「倒幕」という目的を「討幕」に変えた。血祭りだけの目的で、そのあとの新国家のイメージもなく、ただ器を壊すことだけに邁進した。
日々のワイドショーを白けて傍観していると、政府を「こうだから叩いて、こうしなければいけない」という国会の情熱が伝わりません。粗捜しして「はやく政権を叩いて潰そう」と感じます。それを悪いとは全く思いません。だけど、世界規模で混迷する今現在、政府を倒して国民は嬉しいのでしょうか。だって、誰が先頭に立っても、今以上によくなる想像ができません。
ああ、まるで「討幕」に邁進する熱病のようだ。
極論ながら、そう感じます。コロナ社会でどう選挙できるというのですか。その選挙資金をもっと他に生かせないのですか。テレビでは誰も口にしません。芸能人のハッシュタグにも滲んでいません。勿論、いまの政権がいいとは思いませんが、でも、ほかに誰が何をしてくれるという台替えもないんです。
国を壊すことが目的ならば、もっと建設的なことに官民ともエネルギーを注ぐべきだというのが、綺麗事の私見です。

渋沢栄一が世に出た時代もそうでした。
彼は尊皇攘夷の思想をもって、幕府を壊すために命を懸ける、熱病の渦中にいた若者のひとりでした。主義に反し、幕臣になってしまったことで、自分の心と周囲との温度差を知り、それでも不貞腐れずに考えようと足掻いた。そんな青春を送ったのです。
もしも渋沢栄一がパリ万博をみなかったなら。
栄一は熱病の狭間で彰義隊に参加して、ひょっとしたら志を果たすことなく生涯を終えたかも知れません。
彼ひとりの功績ではないにしろ、新国家における金融産業の基盤は違ったものになっただろうし、もっと遅れたかも知れない。
そんなif の疑問さえも作品から感じ取っていただけたならと、思うところです。
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Ambitious 渋沢栄一青春譜:つむぎ書房
来年の大河ドラマ予習に、新一万円札の人の原点を知るために、ぜひ。

そして。
緊急事態宣言の解除は収束という意味ではないということを、一緒に理解しましょう。
まだ戦いは終わっていないのですから。

こういう筆を持つ立場の人は準公共性のある立場であり、扇動と誤解されそうな政治を語ったら駄目だなと、十分承知の上でぽつりと漏らしました。中立に身を置ける強さを持てる人が素敵だと感じています。



  収束を願って。IMG_20200427_0002.jpg





戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
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