散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

「夏の波濤」カウントダウンvol.4

房州日日新聞の記者さまから承りました。
夏の波濤の最終回は、水曜日(1月20日号)の予定です。
その後のことは、未だ未定です。

DSCF3320.jpg
里見家の因果応報について記しました。
大なり小なり、武将の家には、こういうものが纏いつくものだと思います。里見義康について、その悲劇を無理矢理のように強調したことで、残された登場人物たちにどのような事が生じるでしょう。読者のひとり一人に、そのことを考えた末の持論が生まれることと思われます。十人十色かも知れない。それはきっと、不正解は一切ないものと思います。
夢酔は、太陽の如き当主を突然失ったことによる、家臣領民の悲嘆を想像しました。
モチベーションの喪失。
これは理屈じゃないです。
よく団体競技でも、とりたてて上手ではないが「そいつがいるだけでチームのテンションが上がるので、勝っても負けてもすっきりするんだよ」みたいな奴がいるでしょう?そういう奴がいてくれるだけで、皆が120%の全力を出し切れる稀有な存在って。里見義康はそういうタイプだという設定です。
「御館に褒めて貰いたいから、頑張るンだっぺ」
「あの笑顔を見ているだけで、やる気が出るのじゃ」
そういう家臣領民は多かったのだろうと、見えない舞台裏をイメージして、作品を綴りました。
残酷ですよね。彼らの希望は、こんな形で、ある日突然、永遠に消えてしまうのです。
でも、一番困ったのは、人質として為政者のもとに置かれ、何も教えられることなく幼くして
「今日からお前が当主だ」
と祭り上げられた里見忠義だと思います。
この途方もない困ったことが、この次の章の出だしとなるのです。
里見忠義の運命を描くためには、これくらいのインパクトからスタートしなければ、こののちの理不尽な運命に耐えられないだろうと考えました。

定説というものは、無慈悲です。
今年の大河ドラマ「真田丸」は、武田家滅亡から始まります。
物語は定説を遵守しているようですね。それでも20年以上前までは、武田勝頼は信玄の遺産をすべて駄目にしたというレッテルで過小評価していた。記憶にございますでしょう?最近はフォローが定説ですね。
とにかく御家を滅ぼすことになった戦国大名へ向けられる定説という刃には、ちらほら何物かの感情論がブレンドされがちです。
里見忠義も家を滅ぼすことになります。『里見九代記』などは二次資料にも満たぬ価値ですが、史書でもある。そこに載せられた里見忠義の暗愚という記述は、イコール定説に結びつき易い。
歴史は勝者の都合で紡がれるものです。その都合を支える踏み台にされたのが、こういう定説であることが多い。
里見忠義はまさに累代最高に不運な人物だったのです。

定説とは異なるその姿を拾い上げていくのが、「夏の波濤」以降の壮大な課題です。










戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。


公式HPはこちら里見氏大河ドラマ化実行委員会

ポスター
 署名用紙はこちらに収納しております。
 活動の趣旨に御賛同いただけましたら、是非、こちらの署名用紙をプリントアウトのうえ、支援の程よろしくお願いします!


人気ブログランキングへ


にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
  1. 2016/01/17(日) 18:39:19|
  2. 随筆・あっそう!里見発見伝
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<「夏の波濤」カウントダウンvol.5 | ホーム | 「夏の波濤」カウントダウンvol.3>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://musuitouzan.blog.fc2.com/tb.php/258-255c548b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)