散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

2016大河の一幕

更新、遅くなりました。
私的なことを盛り込むのは厭なのですが、急病絡みで、いろいろと家のなかで大変でした。
申し訳ございません。


さて。

里見と同じ2014年を目指していたライバル(向こうはそうとも思っていないでしょうが)である、真田の大河ドラマが放送開始となりました。関係者や、公私ともに支援を注いでおられた大勢の皆さま。おめでとうございます。
真田の大河化運動は熱量も多くて、里見側には
「こういう情熱や手法でいいと思ったことは、ぜひ参考にするべきだ」
と、2010年頃から声にしてきたところです。
この2010年というのは、丁度、まだ連載中だった「聖女の道標」の取材で、長野日赤に足を運んだ時期です。2月だったので、雪も多かった。せっかくだからと、松代や上田も取材したものです。当時は取材というよりも、資料集めですね。具体的な目的もなかったですから。そのときの資料が、「夏の波濤」や、現在準備中の作品に反映されているので、こういう日々の収集癖は大切なことです。
このとき赴いた上田は、駅を下りると、映画「サマーウォーズ」の布看板がある時期。
このとき、駅の構内で、大河ドラマの署名コーナーがありましたので、個人名を記載しました。その後、眞田神社のところでも署名コーナーがあったので、家族の名前を記しています。一応、真田に一助したつもりです、はい。summerw.jpg




こうして、大河ドラマがはじまりました。
大河ドラマ「真田丸」


去年の幕末男子に比べれば、全然よい気がするのは、私個人の気分でしょう。
でも、 武田萌えの人間にとっては、天正10年2月で雪もなく草木が茂って怪しい部分が満載です。真新しい新府城や移転の不完全な城下屋敷は真新しい印象もなく、突っ込み処もありますが、真田萌えのために、武田家は踏み台にされてしまうのだろうな。


ところで、この大河にあたっては、避けて通れぬものがあります。
ヌックン演じる小山田信茂です。
この人物については、来週の放送分も含めて、いろいろと物議が予想されます。まあ、三谷さんは定説というか、世間一般論で、ああいう直情的で小者チックなキャラクターにしたのでしょうね。
でも、大河ドラマの恐いところは、それを教科書より信用する輩が多いという、影響力です。伊達政宗のイラストなんて、未だに渡辺謙をベースにするものが多かったり。だから、ヌックンの信茂像は、同じように社会的なレッテルになることでしょう。

このblogではじっくりと人物像を時々チラと出していますが、敢えて申すと、小山田信茂って、そんなに駄目な武将? というツッコミが否めない。

だいたい批判する人の視点は
「武田を裏切った人」
というもので、穴山梅雪・木曾義昌とトリオで悪玉視されています。
でも、梅雪のことを悪くいう人も、穴山家そのものは非難しない。武田の縁者だからという贔屓目でしょう。武田信廉もさっさと逃げたレッテルがあっても、非難しない。信茂だけです。
なぜでしょう。
国中・河内・郡内。この三つが甲斐国の内訳です。それぞれ武田・穴山・小山田が領主で、信玄時代に一枚岩となった感ですが、基本は三家とも同盟関係に過ぎません。
国中と河内は峠による隔たりもなく、二世の血縁で武田に近く見られているから、一体感を感じられます。
しかし、郡内は盆地の外だから別視されがち。この感性は現代にも残っているのではないでしょうか。後世の意識が、裏切った武田親族をフォローする代わりの当て馬として、信茂に多くを被せたのだと思わずにはいられんません。
天正10年3月の一点を除けば、多くの文献でも、信茂の知略や軍略、外交力を高く評価しています。ただあの一点だけで、悪い者というレッテルが貼られた気がしてなりません。

小山田家の置かれた状況を承知の上で、物語の都合上で筋書きしたものか。
世評だけで踏み台にしただけか。
そのことは書き手や制作側の問題です。
大河ドラマを史実と信用してしまう迂闊な人ばかりでなければ、大した問題ではございませんが、まあ、世知辛いことです。


小山田信茂は独立した郡内領主として、あらゆる選択肢に対処しなければいけなかった。武田家に依存しなければ生きられない豪族ではない。ましてや
「二君に仕えず」
という心情は江戸時代に入ってから普及した儒教精神で、稀なる美談もあるが、当時は生き残るためには裏切ることも正当化される。

ほら。
真田家がやってみせたではありませんか。
「表裏比興」

あまり熱くならないで、冷静に御覧あれ。
あれは、三谷脚本の大河ドラマであって、須く史実ではございません。
この際、せっかく有名にしていただいたので「実はこんなに優れた人」キャンペーンを展開したらどうでしょうね。



里見家も、色々な意味で、真田から学べることを学べたらと思います。これは、あくまで私見です。






戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。


公式HPはこちら里見氏大河ドラマ化実行委員会

ポスター
 署名用紙はこちらに収納しております。
 活動の趣旨に御賛同いただけましたら、是非、こちらの署名用紙をプリントアウトのうえ、支援の程よろしくお願いします!


人気ブログランキングへ


にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
  1. 2016/01/12(火) 06:34:27|
  2. おやま~小山田
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<「夏の波濤」カウントダウン | ホーム | 雪下出麦>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://musuitouzan.blog.fc2.com/tb.php/254-a67b1738
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)