散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

富士と里見と信長と

実は、土~日曜日に、朝霧高原にでかけておった。
知りませぬか?

朝霧高原は静岡県富士宮市北部・富士山西麓の標高700-1,000 mに広がる高原である。
富士箱根伊豆国立公園に指定されている。
富士山観光で有名であり、その広大な土地全域で富士山が望める。
by.Wikipedia


夢酔は郡内を抜けてここに来ました。
現在本栖関は跡形もございませぬが、ああ、ここいらが甲駿国境だったのだなと噛み締める。
準備作のインスピレイションを養うには、絶好のロケーションでござるな。

さて。
現在連載中の「夏の波濤」。連載当初に、このような場面がございました。

 四月一二日、『信長公記』によれば

   もとすを未明に出でさせられ、寒じたる事、冬の最中のごとくなり。
   富士の根かた、かみのが原、井出野にて、
   御小姓衆、何れもみだりに御馬をせめさせられ、
   御くるひなされ、富士山御覧じ候処、高山に雪積つて白雲のごとくなり

とある。
 ここにある〈御くるひ〉とは、信長が好む馬駆けのことである。
 かみのが原とは、上方という意味で富士の西方をいう。井出野は現在の静岡県富士宮市にあたる。この野駆けを終えた信長は、心地よい汗を拭っていた。


甲州征伐を終えた織田信長は、朝霧高原を通り江尻を目指したのでしょう。場面は、里見義頼・義康父子が面会に及ぶところとなるわけです。
織田信長が間近で見た富士山。
西側からの眺望となるわけですが、日頃から都内や房総半島から見る御姿とは、やや趣を違えております。
DSCF4108.jpg                                      朝焼けで翳っておりますが、富士山は大沢崩れで大きく剔れていたことでしょう。現代同様、男性的な姿と察します。
もともと、この朝霧高原あたりは馬を駆るのに最適だったのでしょうね。
鎌倉時代、源頼朝も牧狩りを楽しんだことが『吾妻鏡』に記されています。ここで、有名な事件が起きたのですが、皆さん、御存知ですか?DSCF4083.jpg
そう、曾我兄弟の仇討ちです。
もっともこの話は講談でかなりの脚色が為されており、むしろ討たれた側が哀れだという説も……。そのあたりは忠臣蔵にも通じるところですね。とにかくこの朝霧高原一帯は駿馬の生産地に適していたのでしょう。武士が気持ちよく走り出したくなるのは、仕方のないことです。
このあたりの地名、馬飼野と呼ばれていたそうですが、頼朝がいかに軍馬育成に力を注いでいたかを感じられます。この地名は、実は人の姓でもあったりする。軍馬育成を頼朝から命じられた家臣が姓を授かったとか。
この名前は、いまでも目にするのですが、もうお解りですね?
DSCF4071.jpg夢酔、行ってきたよ。
基本的に、夢酔は農業好きですから、観光牧場に萌えます。完熟堆肥も300円で売ってましたが、これは次回購入することにして、話を進めましょう。
まかいの牧場は、魔界ではなく、馬飼野さんがオーナーの牧場という意味だったのですね。
織田信長は戦国大名屈指の馬の乗り手で知られます。
富士山麓で血が騒いだんだろうな。
ちなみに現代の国道では、アメリカンバイクを多く見かけます。きっと、同じ気分だったんだよ。

富士山麓で、案内板をみてたら、あるものに目が止まりました。DSCF411-.jpg焼きそばじゃない!
ほれ。DSCF4110.jpg
山本勘助生誕の地もそそられますが、里見氏とゆかりのある人物がいたお寺がここにあります。
                   クリック小泉久遠寺。
里見義堯と親交の厚かった日我上人がいたお寺です。
この小泉久遠寺も、「夏の波濤」には幾度か登場しました。正木頼忠が幼き娘と再会する場面で用いましたが、この娘は長じて、現在連載分では徳川家康側室・お万の方として再登場しています。

富士の西麓。
里見の物語とは決して無縁ではござりません。


追伸
去年、長者ヶ岳なる山から富士山を見たらDSCF2256.jpg
ガスが多くてあまり眺望さえませなんだ。
DSCF2262.jpg
この麓の大草原を、頼朝が、信長が、駆け抜けていったのだな……

道の駅朝霧高原で一服してたら、山鹿先生から挿絵の場面相談電話がきました。
連載はまだですが、挿絵はいよいよ「東の関ヶ原」の章に差し掛かっているようです。







戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
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  1. 2015/07/13(月) 22:18:00|
  2. 随筆・あっそう!里見発見伝
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