散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

2014.12.27 犬掛再考

妙本寺のお話しは、小さい反響をあとから頂きましたが、
宗教学は浅学なので
反論に応じることが出来ませんです。あしからず。

さて。
師走27日。
時間が早いので、ご訪問するには非常識ゆえ、ひとりで出来ることをやらせて頂きました。

犬掛。
この地が、里見氏にとって特別な歴史を秘めていることを、案外知られていないのでは?
ここは、前期里見氏と後期里見氏が当主の座を入れ替える、因縁の地だったのです。といわれても、難しいですよね。つまり、本家と分家が戦って、分家が本家に取って代わっちゃったという合戦が繰り広げられてしまったのです。
南総里見八犬伝では、あの八房という犬の出身地と設定され、むしろこちらが有名かも知れない。里見八犬伝1
でも、南総里見八犬伝はフィクションです。

実際の犬掛古戦場跡。
DSCF3061.jpg
この一文は古いもので、ここ20年ほどの里見史研究の発展により、その定説が覆されてしまいました。
その新説をベースにして、このblogの左にリンク貼っております「里見氏大河ドラマ化実行委員会」HPにて、この犬掛合戦にいたる過程と因縁を描いた小説「冬の光」が不定期連載されておりますので、時間がたっぷりある方は御覧になってください。
この土地には、往事を偲ぶものが多少残されております。
DSCF3062.jpgDSCF3063.jpgDSCF3064.jpg  きちんと供養されてます。

この山と山に挟まれ、中央を平久里川が流れる、幅1㎞あるかないかという帯状の平野で、どういう状況で合戦に至り、いかなる戦況を経て、雌雄を決したものか。
そういう広い見方をしてみないといけないと考え、「犬掛古戦場跡」看板を背にして、周囲を見渡してみた。
DSCF3066.jpg
すると、あることに気付く。東の山の上に構造物がみえた。DSCF3066-1
ここは、滝田城といいます。
軍勢は、城攻めに向かったのか。合流するために向かったのか。とにかく川沿いを下り、滝田城を目指したのでしょう。そこへ、長蛇の横合いを突く形で、山間から奇襲されたのではないでしょうか。
この滝田城がどちら陣営か。時系列で里見義堯に組み込まれたことになりますが、それが合戦の前か後か、諸説が渦巻いています。夢酔は合戦前と考えております。となれば、城攻めに里見義豊が躍起となる意味も分かりますし、目標物に集中したため周囲への警戒が一瞬弛んだことも察しがつきます。

この戦場が、滝田城からどう映るのでしょう。
夢酔、そこまでやってみました。馬鹿でしょう、作家って。

DSCF3067.jpg                             駐車場から登ります。DSCF3069.jpg
軽ハイキングに恰好の整備された登山道。尾根伝いに展望台に至るも、立ち入り禁止になっていたので本丸の方へ更に歩く。いまは鉄塔が建つこのピークが、滝田城の中枢だったと考えられます。DSCF3071.jpg                                                                                 稲村城方面へ眺望が長けていたこの城は、前期里見氏にとっても重要な拠点だったことが洞察できます。この眼下の平野部が、前期里見氏時代の発展の要だったはず。律令の頃には安房国府が設置されていた平野です。
このピークは木が覆い繁り、犬掛方面の眺望が望めません。
展望台のあったところまで戻ると、ようやく、眼下が開けました。DSCF3072.jpg                            名峰伊予ヶ岳を背にした犬掛古戦場跡が一望です。

戦場を手に取るように把握した者こそ、戦局を左右します。

夢酔が、合戦前に里見義堯が滝田城を抑えていたと考えたのは、そういうことです。敵将・里見義豊は、まさに掌の上です。
この合戦で里見義豊は討たれ、戦国大名へと脱皮する新たな里見家の時代が到来することになるのです。


この滝田城の真下に、ギャラリーSFKがございます。

前作「春の國」および今回作「夏の波濤」は、このギャラリーを主催される山鹿公珠先生によるものです。
今年の終わりにご挨拶して参りました。
先生は未年です。夢酔も、未。みなさんはいかが?
先生から干支の色紙を頂戴しましたDSCF3073.jpg                                                 ありがとうございます~

この日、房州日日新聞社にもご挨拶に伺いました。
担当されている記者さんは、富浦地区生涯学習推進員で里見正史をアピールしつつ、低名山倶楽部として房総の山々を歩く強者です。このたび著書を出されたとのことで、サイン本を一冊頂戴して参りました。DSCF3093.jpg

鋸山。
いいところだよ。
ロープウェイもあるしね。
春の予感をさがして、東京湾フェリーの旅ともども、いかがでしょうか。


明日も、更新します。
よろしく。








追伸
雑誌「歴史人」のweb版でこんな企画しています。
歴史人公認ブログ隊募集中! http://www.rekishijin.jp/rekishijin-offcial-blog/  
ワシは連載と自分のblogで手一杯だ。
誰か、里見の伝道師となって世に布教してください。about_rekishijin.jpg









2014年、里見メモリアルイヤー。
ゆく年 くる年 豊穣の一年に 感謝  




戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
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  1. 2014/12/30(火) 07:13:09|
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