散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

アフター倉吉紀行

全7回で終わったと嘯きつつ、番外編です。

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現地に出ないと分からないことがあります。
実際に立って、四方を見回したときに感じる距離。直接歩くことで体感する時間と空間。資料は大事な羅針盤ですが、やはり官能に勝るモノはありません。このときのインスピレーションが、作品に反映されるんです。ただし、考えずに感じるままの状態では、間違ったまま走り出すことに繋がります。
今回の倉吉紀行発表中も、多くの疑問点をぶつけて、たくさんの方々からお答えを頂きました。
まずはこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。

そのなかで、数点、Q&Aを御紹介しましょう。
普通の人は、こんなことを、きっと疑問には思わないのでしょうね。

神坂の屋敷は、現在の松原旅館周辺一帯と伺いました。なんとなく、抽象的です。
 現在の官公庁は得てして、旧城跡や陣屋跡というケースが多いです。倉吉市も恐らくは陣屋
 跡の一部が、庁舎敷地と思われます。
 この陣屋は江戸時代からのものでしょうか。山名時代の城下屋敷の延長線でしょうか。
 江戸時代以前なら、ここに里見忠義が最初の居を構えたと推察が出来ます。
 (夢酔藤山)
屋敷の位置とその規模については、後世の記録では現在の市役所の東側、賀茂神社の北側
 と言われています。大切なことですが忠義は厳密な意味では倉吉町に入っていません。
 その東隣の神坂村に屋敷を与えられました。
 倉吉町は幕府の代官の支配地と推定され、代官の屋敷があったと思われますから忠義
 は入ることができなかったと考えています。
 当時の記録では久米郡、河村郡のうち3万石を与えられたとしていますので幕府の直轄
 領のほうが広く残っていました。したがって2郡の中心地の倉吉は当然、代官の支配地
 と考えられます。
 倉吉藩3万石という説もありますが、明らかな間違いと考えています。規模は分かりません
 が立地の悪さから、扱いは悪かったと考えています。(倉吉市立図書館 山脇幸人)

下田中屋敷のある場所のすぐ近くには、天神川が流れています。このあたりは、見ように
 よれば川を用いた水利も期待でき、美作街道の交通で賑わったのではと想像して
 おります。神坂屋敷を追われても、自活の温情を池田家から貰っていたのでは
 という都合の良い発想すら浮かんで参ります。
 江戸時代初期、天神川は海からの水利が発達した恵みの川だったのでしょう
 か?(夢酔藤山)
天神川の水運について古くから発達していたと推測しています。
 古く山名時氏が田内に城を築いたのも天神川の水運を押さえるためと考えられます。
 ただ、下田中村は低湿地の天神川の氾濫原であり環境はよくありません。
 池田家の入部は忠義が正式に罪人と決まったことと連動していると考えています。
 (倉吉市立図書館 山脇幸人)

関金温泉の歴史は古いです。旧堀村に移ったのち、里見忠義には入湯の自由はあったもの
 でしょうか。 (夢酔藤山)
これはまったくわかりません。(倉吉市立図書館 山脇幸人)

全部ではありませんが、こんなやりとりをさせていただきました。
倉吉市立図書館の山脇幸人館長におかれましては、ご多忙中にも関わらず、稚拙な問いに応えていただきまことにありがとうございました。また、その他の方にも、メール並びに書簡にて、懇切にご指導を賜り厚く御礼申し上げます。


この旅が、きっと夢酔に刺激とインスピレーションを授けてくれると、信じています。


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さて。
10月が近付いてきました。

各種イベントもございます。
来週10月5日(日)には、市原市の宝林寺において、里見供養の儀がございます。
同日、歴史教室「わたしの町の歴史探訪-館山城下町-」(館山地区内)が館山市立博物館で行われます。
10月9日、また旅倶楽部にて、バスツアー「戦国大名里見氏飛躍の拠点上総を訪ねる」が開催されます。
10月11~18日まで島津敬写真展「里、見渡せば里見人」が千葉県南総文化ホールギャラリーで無料公開です。
10月18日、館山城頂上広場にて里見氏安房国替400年の供養祭が房総里見氏主催で行われます。
同日、第33回南総里見まつりが開催です。
翌19日「房総里見氏170年の軌跡 ~里見氏安房国替400年~」が千葉県南総文化ホールで無料開催です。
同日、里見ウォーキングが富浦地区生涯学習推進委員会主催で行われます。
10月30日~11月1日、バスツアー「高野山 智積院」が館山市文化財保護協会主催で行われます。

このなかで、いくつもの行事に夢酔がお邪魔していると思われます。
現地に触れること。
感じること、考えること、そして想像の翼を拡げること。ごきげんよう、さようなら……と、まだ終わってはいけません。とにかく、現地に立つことが、とても大事なことです。

倉吉に次いで、また、皆さまから教えてもらいます。




2014年、里見メモリアルイヤー。
盛り上がりの、ご開帳です。




戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。

ポスター
 署名用紙はこちらに収納しております。
 活動の趣旨に御賛同いただけましたら、是非、こちらの署名用紙をプリントアウトのうえ、支援の程よろしくお願いします!


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  1. 2014/09/28(日) 21:59:54|
  2. 随筆・あっそう!里見発見伝
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