散文小径

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【里見賢臣列伝】長南水軍

第十四 長南水軍


 興津の長南源兵衛采配の長南水軍は、里見に属して以来、常に神出鬼没を常とし、表舞台に姿をみせることなく隠密な海上任務を請け負ってきた。
 後年、伊達政宗の抜け荷工作を成し遂げ〈裏水軍〉と称された〈したたかな一族〉として、歴史の影にその名を刻む。

 里見氏には、海上戦闘部隊として富津岬を本拠地とした内房の表水軍があり、これが北条に備えていた。長南水軍はこの表部隊の裏働きをしていたのである。海上に長けたこの一族は、里見氏の描いた動きを巧みに成し遂げ、それがゆえに、隠密行動を取ってきたのである。
 里見忠義のとき、安房が徳川幕府に接収されてしまった。この真意は定かでないが、関東最大の外様大名を意識したものと考えられる。つまり、水利生命線ともいえる江戸湾入口に、徳川直轄領を得んがための措置というわけだ。
追い出される側は堪ったものではない。
 後年における里見水軍の実体が明確でない理由のひとつが、この安房没収だ。水軍は転封先である倉吉に随行していない。組織解体を余儀なくされたのである。恐らく徳川の水軍に吸収されたのだろう。
 この接収を、長南水軍はまんまと逃れたのである。興津の隠し湊に舟をおき、裏水軍の存続を図ったのである。

 したたかなる海の一族は血脈を保ち、現在もなお〈全国長南会〉を以て、固く結束している。





 資料に乏しい中での小説です。
 史実に脚色もござれば、寛容にお楽しみください。


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maingazo3-624x227.png                               里見氏大河ドラマ化実行委員会http://satomishi.com/

熱くなってきたよ、里見氏。ねっ

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上記「里見氏大河ドラマ化実行委員会HP」において、2014年4月3日から、夢酔の小説が連載開始!毎週木曜日に更新されます。どうぞ末永く御愛顧賜りますようヨロシクお願いします。里見氏を皆さんに知って貰いたい一心での、試みです。このblog同様、御愛顧賜りますようお願い申し上げます。

2014年。
新しいことを始めて欲しい、そんな気持です。

戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
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  1. 2014/05/03(土) 05:15:13|
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