散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

安房国 2016.1.23

1月23日(土)、今年最初の安房入りです。
ひょっとしたら雪が降るかもという予報でしたので、午前中の間に用件を済ます心積もりでした。
雪に降られて安房から戻る悲惨を体験したのは、たしか2~3年前。あのことを思い返せば、とてもじゃないけど、降り始め前に神奈川まで戻っておきたいという心境です。
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暗い一番フェリーで、出航。

城ヶ島の彼方には伊豆半島、沖合には伊豆大島です。201601233

もう、あちらこちらで、春の予感です
20160123


せっかくなので、ちょっと寄り道
道の駅 保田小学校 です最近、出来たてで話題の道の駅、まだ時間前でした。
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面白い(゚∀。)アヒャ
今度は、開いているときに来ます。


この日は、先ず、挿絵を担当いただきました山鹿先生のギャラリーを訪問。ギャラリーsfk
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ただいまは吊し雛の展示中。
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こののち慈恩院へ赴きました。里見義康の墓所があるのが、このお寺です。「夏の波濤」で全編登場したのは、義康だけです。一番の中心人物です。山鹿先生は、夢酔が来るのを待って、一緒に墓参するつもりだったそうです。恐縮です。

ここでお知らせ
公式な情報は、たぶん房州日日新聞で紹介される筈ですが、
「夏の波濤」原画展が、こちらのギャラリーで開催されることが、突然決まりました
ただし、連載回数が332回。一度に挿絵原画を展示することは、不可能です。恐らくですが、何期かに分けて開催されると思いますので、その都度、足をお運び頂けると有難い。

そして……2016.3.13(sun)
313〈サ・ト・ミ〉の日に因んで、夢酔、たぶん講演すると思います。委細は追ってお知らせします。

房日新聞にお伺いしました。
これまでの御礼、そして再開の依願。
時期の明言はまだ頂いておりませんが、次で完結編です。
何卒よろしく御裁可を賜れますことをお願い申し上げます。


急いで撤収です。
天気は妙によろしいです。
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結局、雪にならなかったです。
よかった……


今年も、まだまだ里見とおつきあいすることになりそうです。皆さまの暖かいご声援を支えに、頑張ります







戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。


公式HPはこちら里見氏大河ドラマ化実行委員会

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 活動の趣旨に御賛同いただけましたら、是非、こちらの署名用紙をプリントアウトのうえ、支援の程よろしくお願いします!


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  1. 2016/01/24(日) 17:43:17|
  2. 随筆・あっそう!里見発見伝
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「夏の波濤」カウントダウンvol.7

長い間、ありがとうございました。
「夏の波濤」本日最終回を迎えることができました。
連載中は、単行本化の要望も多く耳にしました。
現在、形と為すことが適わぬ不手際を御容赦ください。

最終回の挿絵は、実は見ていなかったのです。
むしろ読者感覚で、楽しみにしておりました。
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山鹿先生、お疲れ様でした

最終回にあたり、繰り返し申し上げます。

本来は、義頼・義康・忠義の三代を描く予定でした。しかし、最後の当主である忠義を描くため、倉吉編のボリュームや、日本史の流れを盛り込み、予定原稿の倍近くになってしまったのです。そのため、前後編になる構成で作品を割ったわけです。
本日の最終回は、本来で云う、ひとつの章の区切りにすぎません。
そのため中途半端な終わり方をしたものだと、お怒りの方もきっとおられる事でしょう。
すべての非は、安易に作品を割った夢酔にあると思ってください。
毎朝楽しみにして下さる読者の皆さまには、ただただ謝罪することしか出来ません。

こののちは、早期に
「直後からの続き」
が再びお目に掛かれますよう、新聞社にはお願いするところでございます。

冬の創業期を描いた「冬の光」
青い季節を描いた「春の國」
輝く発展の足跡を描いた「夏の波濤」
すべての里見正史の物語を締め括る完結編は、秋の季節を綴ります。
秋のすべてが実り多きものとは限りません。過酷を強いる残酷な秋もあるのです。その秋を迎えた先に待つものは、絶望の〈冬〉だけなのです。安房の里見家は、世の流れとはいえ、なぜ国を追われ縁もなく伯耆国へと追われていったのでしょうか。
次回作のタイトルは「秋の幻」です。

安房の皆さまに倉吉の風景が伝わればと思っております。
気候風土とも安房とかけ離れた地で、里見忠義は何を憂いたことでしょう。
kurayosi1.jpgkurayosi2.jpg
このことを伝えなければ、この物語は、本当の意味で終わることが出来ません。



「夏の波濤」ならびに「秋の幻」の執筆にあたり、多くの資料文献を参考としました。
カウントダウン企画の結びにあたり、それらを紹介します。
購読しながらも、難解な単語や名称ならびに事件等に頭をひねられた方も、さぞや多かったと思います。気になる一冊がございましたら、ぜひご参照ください。
「ああ、夢酔はこんなものを引用したんだな」
と感じてくだされば何よりです。



【参考文献】

◇「改訂関八州古戦録」
                    中丸和伯・校注
                    新人物往来社・刊
◇「信長公記」
                    岩沢愿彦、奥野高広・校注
                    角川書店・刊
◇「日本史料選書⑧ 徳川加除封録」
                    藤野 保・校正
                    近藤出版社・刊
◇「大久保彦左衛門 三河物語」
                    百瀬明治・編訳者
                    徳間書店・刊
◇「大多喜町史」
                    大多喜町史編さん委員会・編集
                    大多喜町・刊
◇「夷隅町史 通史編」
                    夷隅町史編さん委員会・編集
                    夷隅町・刊
◇「喜連川町史 通史編1」
                    さくら市史編さん委員会・編集
                    さくら市・発行所
◇「古河市史 通史編」
                    古河市史編さん委員会・編集
                    古河市・発行所
◇「古河市史 資料 中世編」
                    古河市史編さん委員会・編集
                    古河市・発行所
◇「結城市史 第四巻古代中世通史編」
                    結城市史編さん委員会・編集
                    結城市・発行所
◇「結城市史 第一巻古代中世史料編」
                    結城市史編さん委員会・編集
                    結城市・発行所
◇「神津島村史 」
                    神津島村史編纂委員会・編集
                    神津島村・発行所
◇「すべてわかる戦国大名里見氏の歴史」
                    川名 登・著
                    国書刊行会・刊
◇「シリーズ・中世関東武士の研究  第十三巻 房総里見氏」
                    滝川恒彦・編著
                    戎光祥出版・刊
◇「房総 里見一族〈増補改訂版〉」
                    川名 登・著
                    新人物往来社・刊
◇「地方別日本の名族 三・関東編Ⅰ」
                    新人物往来社・刊
◇「地方別日本の名族 四・関東編Ⅱ」
                    新人物往来社・刊
◇「地方別日本の名族 六・東海編」
                    新人物往来社・刊
◇「定本武田勝頼」
                    上野晴朗・著
                    新人物往来社・刊
◇「甲州武田家臣団」
                    土橋治重・著
                    新人物往来社・刊
◇「足利将軍列伝」
                    桑田忠親・著
                    秋田書店・刊
◇「日本大名一〇〇選」
                    桑田忠親・著
                    秋田書店・刊
◇「北条五代に学ぶ」
                    小山龍太郎・著
                    六興出版・刊
◇「朝鮮通信使と日本人」
       李元植、大畑篤四郎、辛基秀、田代和生、田中健夫、仲尾宏、吉田宏志、李進熙・著
                    学生社・刊
◇「歴史群像シリーズ  関ヶ原の戦い 【全国版】史上最大の激突」
                    学習研究社・刊

◇「安房妙本寺日我一代記」
                    佐藤博信・著
                    思文閣出版・刊
◇「中世都市鎌倉を歩く 源頼朝から上杉謙信まで」
                    松尾剛次・著
                    中央公論社・刊
◇「講談社カルチャーブックス77 鎌倉・歴史の散歩道 中世の香りを残す古都を歩く」
                    安西篤子・監修
                    講談社・刊
◇「房総里見水軍の研究」
                    千野原靖方・著
                    崙書店出版・刊
◇「里見家改易始末 房総戦国大名の落日」
                    千野原靖方・著
                    崙書店出版・刊
◇「千葉県の歴史 県史シリーズ12」
                    小笠原長和、川村 優・著
                    山川出版社・刊
◇「戦国合戦辞典」
                    小和田哲男・著
                    PHP文庫・刊
◇「NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 天地人」
                    日本放送協会・発行
◇「二〇一一年NHK大河ドラマ特別展 江~姫たちの戦国~ 図録」
                    NHKプロモーション・編集
                    NHKプロモーション、NHK・発行
◇「一個人・特別編集 「茶の湯」入門」
                    一個人編集部・編集
                    KKベストセラーズ・刊
◇「房州低名山&温名湯」
                    忍足利彦・著
                    房州日日新聞社・刊
◇「真田三代 活躍の舞台」
                    信濃毎日新聞社・編集発行
◇「さとみ物語」
                    館山市立博物館・編集発行
◇「さとみ物語」(第二版)
                    館山市立博物館・編集発行
◇「歴史副読本 さとみ物語」  
                    館山市立博物館・編集発行
◇「企画展図録 里見氏と北条氏」
                    館山市立博物館・刊
◇「特別展 里見氏の城と歴史」
                    館山市立博物館・刊
◇「安房の人物シリーズ⑥   図録 雄譽霊巖」
                    館山市立博物館・刊
◇「館山市の文化財」
                    館山市教育委員会・刊
◇「〝渚の駅〟たてやまオープン記念企画展 中世の安房と館山 ―海で結ばれた信仰の道―」
                    館山市立博物館・刊
◇「那古寺観音堂平成の大修理記念 観音巡礼と那古寺」
                    館山市教育委員会・刊
◇「里見氏安房国替400年特別展  里見氏の遺産 城下町館山~東京湾の湊町~」
                    館山市教育委員会・刊
◇「久留里城誌」
                    久留里城再建協力会・刊
◇「きょなん歴史資料館」
                    鋸南町歴史民俗資料館・刊
◇「探訪ふるさとの歴史 ―房総の小江戸「大多喜」をたずねて―」
                    NHK大河ドラマ「本多忠勝」誘致実行委員会・編集発行
◇「土井利勝 ―出自問題と事蹟―」
                    鷹見安二郎・著
                    古河市長・発行者
                    古河市役所・発行所
◇「平成二十五年度大久保長安没後四百年記念事業 大久保長安と八王子」  
                    八王子市教育委員会・刊
◇「第八三回企画展 喜連川御城下 ~そのくらしと文化~」  
                    さくら市ミュージアム―荒井寛方記念館―・編集発行
◇「真田三代~近世大名への道」
                    松代文化施設等管理事務所・編集発行
◇「里見氏叢書1 今よみがえる里見忠義の足跡 伯耆倉吉里見忠義関係資料調査報告書」
                    里見氏調査会・編集
                    NPO法人安房文化遺産フォーラム・発行
◇「里見氏稲村城跡をみつめて・第五集 里見氏城跡(稲村城跡・岡本城跡)国指定史跡記念」
                    里見氏稲村城跡を保存する会・編集発行
◇「房総里見氏と久留里の時代・改訂版」
                    坂井 昭・編著
                    房総歴史文化カレッジ・発行
◇「『里見堀内氏系図』の出現」
                    坂井 昭・解説編著
◇「市原の城」
                    小高春雄・編集発行
◇「歴史読本 特集・武田信玄対上杉謙信 昭和五二年七月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・豊家滅亡!大坂の陣 昭和五六年三月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・戦国豪商列伝 昭和五八年八月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・戦国真田太平記 昭和六〇年五月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・徳川幕閣「派閥」抗争 一九九一年一月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・秘伝!武芸流祖録 一九九三年一〇月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 シリーズ事件推理④ 徳川創世記 家康・秀忠・家光の野望 一九九八年一月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・信長と26人の子供たち 二〇〇三年五月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・戦国名将の後継者 二〇〇三年九月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本 特集・関ヶ原合戦全史 二〇〇四年一一月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本臨時増刊 特集 日本と韓国・朝鮮の二〇〇〇年 昭和六〇年六月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本臨時増刊 特集 豊臣秀吉182合戦総覧 昭和六一年一二月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本臨時増刊 武家茶道の系譜 昭和五三年九月号」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史読本一族シリーズ 武田一族のすべて」
                    新人物往来社・刊
◇「歴史と旅臨時増刊号 戦国大名家臣団総覧 平成四年一月臨時増刊号」
                    秋田書店・刊
◇「一個人 保存版特集・戦国武将の城入門 平成二二年九月号」
                    KKベストセラーズ・刊
◇「歴史人 保存版特集・戦国二大武将を徹底解剖 平成二二年一〇月創刊号」
                    KKベストセラーズ・刊
◇「歴史人 保存版特集・戦国十大合戦の謎 平成二三年二月号」
                    KKベストセラーズ・刊
◇「上州風 Vol.29 特集 レトロの力」
                    上毛新聞社・発行所
◇「歴史REAL Vol.3 保存版特集 江戸城の謎に迫る! 二〇一一年七月号」
                    洋泉社・刊
◇「歴史REAL Vol.4 保存版大特集 戦国の城を攻める! 二〇一一年一〇月号」
                    洋泉社・刊

◇「捨て童子・松平忠輝」
                    隆 慶一郎・著
                    講談社・刊
◇「大久保長安」
                    堀 和久・著
                    講談社・刊

【参考資料】

◇「房総里見氏文書集」 (千葉大学『人文研究』第三七号、二〇〇八年)
                    滝川恒昭、佐藤博信・編集
◇「関東足利氏と房総里見氏 ―房総地域史研究の深化のために―」 (『中世房総の権力と社会』 平成三年)
                    佐藤博信・著
◇「里見忠義の家督相続・元服前後の動向について―高野山「西門院文書」を中心に―」 (『中世東国政治史論』 平成一八年)
                    佐藤博信・著
◇「上野国板鼻城主里見讃岐守について」(『館山と文化財』第29号 平成八年)
                    滝川恒昭・著
◇「リーフレット シンボル展・実在した山本勘助」
                    山梨県立博物館・編集発行
◇「歴史あそびBOOK2 さくら市の奥州街道お出かけハンドブック」
                    さくら市・発行
◇「広島県内の野鼠におけるつつが虫病リケッチア侵淫状況」 (広島県立総合技術研究所保健環境センター研究報告No. 17 p15−20 2009)
                    島津幸枝、谷澤由枝、高尾信一、田原研司、藤田博己、矢野泰弘、高田伸弘・著




「秋の幻」では、南総里見八犬伝でおなじみ〈仁義八行〉が本編に出てきます。これは、一種の思想ですね。その思想が相反するゆえ、里見家は徳川幕府に滅ぼされていくことになるのです。その様を描くことになります。



あらためまして皆さまに心から感謝申し上げます。
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戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。


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 活動の趣旨に御賛同いただけましたら、是非、こちらの署名用紙をプリントアウトのうえ、支援の程よろしくお願いします!


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「夏の波濤」カウントダウンvol.6

いよいよ明日の号で
「夏の波濤」は最終回を迎えます。
些末な散文ではございましたが、
里見正史を浮き彫りにし、
小田原征伐に至るまでの江戸湾を巡る北条氏との攻防
如何に小田原征伐で上総を失うこととなったのか
関東へ移封した家康が里見を警戒し囲むように有力家臣を上総へ配したのか
秀吉と家康の間で、いかに里見を手懐けるための駆引きをしていた
関ヶ原直前、里見を囲い込むことにどれだけ家康が気を配ったことか
様々な日本史に沿った出来事を綴りました。

今回の資料の下地は、当代里見研究の第一人者である滝川・岡田両先生のご指導に加え、数多くの見識者に賜ったご指導、更には機会を頂き各所へ足を運ぶきったけを頂いたことによるものです。
資料や著書におきましては、「夏の波濤」の続編と一体で作成したため、膨大な量になりました。
こちらにつきましては、明日の最終回が発表されてから、この場で列記させて頂きます。「夏の波濤」では理解し得なかったものも、参考文献を手にすることで
「そういうことか」
という発見に繋がるかも知れません。一助になれば幸いです。
DSCF3707.jpg
本日は、作品にご協力ならびにご指導を頂きました皆さま(団体含む)を御紹介します。
そのひとり一人の支援がなければ、「夏の波濤」(とその続き)は完成しなかったことでしょう。
準備素案は、このシンポジウムのときには出来ていたんです。懐かしいですね、2012年4月のことでした。
P4140190.jpg
こののち、2稿3稿と手を加えて、連載に辿り着きましたが、それでも誤字が多かった。最終的には、ひとつに纏まるときに完全なものにしたいですが、出版は未定です。



【作品協力(敬称略)】

岡田晃司(館山市立博物館)
滝川恒昭(千葉城郭研究会)
愛沢伸雄(特定非営利活動法人安房文化遺産フォーラム)
早川正司(千葉県文化財保護協会)
加藤七午三(館山市文化財保護協会)
山脇幸人(倉吉市立図書館)
根鈴輝雄(倉吉博物館)
君塚善利(大多喜町文化財審議会)
山口總源(美濃源氏フォーラム)
さくら市教育委員会生涯学習課
さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-
全国里見一族交流会
房総里見一族会
里見氏大河ドラマ化実行委員会
有限会社房州日日新聞社
富浦地区生涯学習推進員
山鹿公珠(ギャラリーsfk)
高野山真言宗光明院
真言宗高野山妙音院
真言宗智山派総本山智積院
曹洞宗冨士山宝林寺
曹洞宗金地福山定光寺
嶋津 敬(写真家)
市原弘章(夷隅郡資料提供)
小川瓔子(東シナ海写真資料提供)
※( )肩書・所属は指導当時のものです


皆さまに心から感謝申し上げます。






戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
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  1. 2016/01/19(火) 21:39:29|
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「夏の波濤」カウントダウンvol.5

あのような死に方で、
衝撃を受けた方も多かったことでしょう。

でも、里見忠義のこれからの生涯は、もっと辛いことになるのですよ。

「夏の波濤」の最終回は、水曜日(1月20日号)の予定です。
火曜日は新聞がお休みになるので、事実上、次回です。ご期待下さい。
DSCF2404.jpg

「夏の波濤」の直後から、次回作は始まる時系列になっております。
当然、登場人物は変わりません。
今宵は主要な継続人物を紹介します。すべて、里見義康の死によって、何かが変わることを余儀なくされる運命を背負うこととなります。


里見忠義:「夏の波濤」ではまだ梅鶴丸だった彼は、多くを学ばぬまま安房国主となります。最初の試練は、母の死でしょう。
風    :里見義康の正室で忠義の母。彼女が生きている限りは、家康も秀忠も、里見へ強い関心を寄せていた。
正木時茂:里見義康の次弟で忠義の叔父。里見を支えようとするが、家中の派閥争いを最初に生んでしまう。
里見忠重:里見義康弟で上州板鼻の独立大名。悲劇に襲われるもう一人の不幸な人物となっていく。
堀江頼忠:大家老として里見忠義のためだけに尽くす。彼のおかげで、こんな悲劇がまだマシになったことは知られていない。
正木頼忠:娘・お万が家康側室であるがゆえ、辛い想いを強いられる。
群像劇なので大勢出ますが、主要はこの6人でしょう。

DSCF4508.jpg
この続きは、義康の死直後から、豊臣家滅亡と同じ時期の里見家転封を描き、倉吉に移った主従の苦悩を描いていきます。

大久保長安事件という歴史的騒動は、里見家の運命を大きく変えていきます。

高野山との連携が厚い里見家は、九度山の真田信繁と懇意を深めいていきます。あっ、「夏の波濤」から、幸村じゃなく信繁なんですよ。パクリじゃないですからね。

池田家の威圧下にあって、里見忠義は絶望との戦いを強いられます。

八犬伝でおなじみ〈仁義八行〉ゆえに、里見は徳川に滅ぼされていきます。

先ずは里見家が実際にあったことを、何卒ご理解下さい。











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  1. 2016/01/18(月) 20:58:01|
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「夏の波濤」カウントダウンvol.4

房州日日新聞の記者さまから承りました。
夏の波濤の最終回は、水曜日(1月20日号)の予定です。
その後のことは、未だ未定です。

DSCF3320.jpg
里見家の因果応報について記しました。
大なり小なり、武将の家には、こういうものが纏いつくものだと思います。里見義康について、その悲劇を無理矢理のように強調したことで、残された登場人物たちにどのような事が生じるでしょう。読者のひとり一人に、そのことを考えた末の持論が生まれることと思われます。十人十色かも知れない。それはきっと、不正解は一切ないものと思います。
夢酔は、太陽の如き当主を突然失ったことによる、家臣領民の悲嘆を想像しました。
モチベーションの喪失。
これは理屈じゃないです。
よく団体競技でも、とりたてて上手ではないが「そいつがいるだけでチームのテンションが上がるので、勝っても負けてもすっきりするんだよ」みたいな奴がいるでしょう?そういう奴がいてくれるだけで、皆が120%の全力を出し切れる稀有な存在って。里見義康はそういうタイプだという設定です。
「御館に褒めて貰いたいから、頑張るンだっぺ」
「あの笑顔を見ているだけで、やる気が出るのじゃ」
そういう家臣領民は多かったのだろうと、見えない舞台裏をイメージして、作品を綴りました。
残酷ですよね。彼らの希望は、こんな形で、ある日突然、永遠に消えてしまうのです。
でも、一番困ったのは、人質として為政者のもとに置かれ、何も教えられることなく幼くして
「今日からお前が当主だ」
と祭り上げられた里見忠義だと思います。
この途方もない困ったことが、この次の章の出だしとなるのです。
里見忠義の運命を描くためには、これくらいのインパクトからスタートしなければ、こののちの理不尽な運命に耐えられないだろうと考えました。

定説というものは、無慈悲です。
今年の大河ドラマ「真田丸」は、武田家滅亡から始まります。
物語は定説を遵守しているようですね。それでも20年以上前までは、武田勝頼は信玄の遺産をすべて駄目にしたというレッテルで過小評価していた。記憶にございますでしょう?最近はフォローが定説ですね。
とにかく御家を滅ぼすことになった戦国大名へ向けられる定説という刃には、ちらほら何物かの感情論がブレンドされがちです。
里見忠義も家を滅ぼすことになります。『里見九代記』などは二次資料にも満たぬ価値ですが、史書でもある。そこに載せられた里見忠義の暗愚という記述は、イコール定説に結びつき易い。
歴史は勝者の都合で紡がれるものです。その都合を支える踏み台にされたのが、こういう定説であることが多い。
里見忠義はまさに累代最高に不運な人物だったのです。

定説とは異なるその姿を拾い上げていくのが、「夏の波濤」以降の壮大な課題です。










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  1. 2016/01/17(日) 18:39:19|
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「夏の波濤」カウントダウンvol.3

「夏の波濤」という作品は、
最後の里見三代を描く試みでした。

この三代の時代こそ、日本の戦国時代を締め括る時代です。
信長・秀吉・家康。この三人が、現代の日本史におけるひとつの軸です。どんな地方豪族を描いても、この三人を軸にすることで、いつの時代の物語かという立ち位置を教えてくれるのです。
これまでの大河ドラマでも、その軸を持つことで、地方の人が主人公になっても理解を得やすかったのです。小説然り、漫画や映画もまた然り。
この作品が読者に伝えやすい素材だということは、そこにあるのです。
里見義頼の時代は、本能寺の変天正壬午の乱といった、いわゆる信長終末期。
里見義康の時代は、小田原征伐とはじめとする秀吉の時代。そして、関ヶ原という家康台頭の時代です。
この二人が、検眼豪華な安土桃山時代の冷静な傍観者でした。
里見忠義の時代は、徳川幕府創業の時代。このときに、幕府派閥に巻き込まれて、里見家は安房を追われることとなるのです。それは折しも大坂冬の陣のとき。
里見三代は、戦国の最後に寄り添う時代だったのです。しかも、三人とも短命でした。家康なんかしっかり三人分生きているのに……

「夏の波濤」は、里見義康の最期で、幕を終えます。


夢酔の里見作品には、ある方程式があるんですよ。
夢酔マニアは、実はもう気付いています。
里見家の歴史を、夢酔なりに解釈し、四季に例えているのですが、もう気がつきましたか?

141019_075801.jpg

里見家創業から犬掛合戦までの時代。
夢酔は発掘されない部分こそ想像を膨らませながらも、近年研究の成果を絡めて定説に拘らず新説に基づき、新しすぎた里見義豊と、時代に選ばれた若き里見義堯に帰結する「冬の光」を描きました。長い間、義豊像は若年説でした。しかし、国政を担う壮年であったことが分かってきたのです。なぜ、時代は義豊ではなく義堯を選んだのか。夢酔は時代に逆らう先見を抱いた故に、時代に選ばれなかったという義豊を描きたかったのです。
この作品は、「里見氏大河ドラマ化実行委員会HP」にて連載しておりました。

里見氏への第一歩となる、青岳尼強奪を軸とした、里見義堯・義弘の時代。里見の歴史で欠かせない二度に渡る国府台合戦を盛り込みながら、夢酔独自の解釈による朴念仁な優しい男である義弘像を盛り込んだのが、房州日日新聞で発表した「春の國」

太陽のような当主として里見義康を父・義頼ともども描いた「夏の波濤」

残りは、

里見忠義の時代は、冬ではなく、秋だと思います。
春を待つことも出来ず、益々厳しさに震える秋。実りを期待しながらも、裏切られ辛さを強いられる秋。
秋という季節は、四季の中で残酷でもあるのです。
それを象徴した季節に、里見忠義を投影します。

この作品を一日も早く送り出すことが、夢酔の使命かなと思います。

南総里見八犬伝は史実ではございません。
そんな当たり前のことが、400年間、忘れ去られていたのです。

DSC09511.jpg

ところで、夢酔はこの連載中、大勢の方から知識や情報を賜ったり一助を頂いたり、人の御縁の尊さに感涙したことは二度三度ではございませんでした。
そのためにも、形と為して御恩に報いたい。
そういうストイックさで挑む作品も珍しいことなのですが、そういうことがあってもいいのかなと思いました。
最終回を御覧になった皆さまが、その続きを知りたいと渇望して下さることが、いまの夢酔の知りたいところでもあります。










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  1. 2016/01/16(土) 20:44:27|
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「夏の波濤」カウントダウンvol.2

昨夜の続きです。

本日の房州日日新聞掲載分が、里見義康存命の最後の姿となります。

本編に、大きな因果が登場しました。
里見義弘の代からの、因果です。そのことについては、背景を解説しましょう。

里見義弘は小弓公方足利義明の娘・青岳尼を正室としていました。青岳尼は子供に恵まれないまま死去し、その後、古河公方足利晴氏の娘を後室に迎えました。この部分は、「春の國」でも描いたので、記憶にある読者もおられることでしょう。
後室腹で誕生したのが梅王丸、のちの淳泰です。
里見義弘は青岳尼存命中に、弟の義継(のちの義頼)を養子に迎えていましたが、実の子が誕生した訳です。
これが小さな派閥の要となるのです。義頼は安房で庇護されている小弓公方派(極論的に安房側)の要となり、淳泰は古河公方派(必然的に上総側)の要となる。そして、後継者を決せぬまま、里見義弘は病死します。一説には酒の飲み過ぎで中風だとも……まるで上杉謙信の最期を彷彿させますが、その後の後継者争いも瓜二つとなります。
里見領は後継者争い、そしてナンバー2の正木氏謀叛で三竦みの混乱状態となるのです。流血は避けられません。
紛争期間はおよそ2年余。
義頼は正木氏を討ち、その名跡を惜しみ次男をして家名と領地を手にします。この次男が、二代目・正木時茂です。「夏の波濤」でもお馴染みの登場人物ですね。
里見義頼は上総国内の主要拠点を制圧し、淳泰家臣団はその助命を条件に降伏します。
淳泰は岡本城郊外の聖山に幽閉されたと伝えられますが、「夏の波濤」本編では、小弓公方派からの暗殺から守るための庇護という形にしています。義頼は淳泰個人に対する恨みはなかったのです。しかし、その母親に対しては、容赦しませんでした。義頼廃嫡の原因は、淳泰の母にあります。内乱を焚き付けたいうことならば、総大将はこの母親です。義頼の憎悪は大変なものがあったのです。淳泰の母と妹は、上総琵琶首館(現在の市原市)に幽閉されました。そして、天正11年(1583)、母子は変死を遂げたというのです。
さぞや義頼を恨んで死んだことでしょう。


本日登場の侍女。実は、このとき死んだはずの、淳泰の妹でした。
表向き死んだものの、実は何かしらの術を用いて生きていた。こういうことは、戦国の世にはよくあることです。死人となった淳泰の妹は、里見領を去りながらも、幾一〇年ものあいだ、間違いなく母の恨みを晴らす方法を探していたのでしょう。
本編では一〇年も前に呂宋助左衛門が、この妹に堺で南蛮渡りの毒を売ったという筋書きにしています。この毒で里見家へ報復するため、妹は身形を偽り、どうしたことか、まんまと館山城の侍女として入り込んでいたという設定です。
恐ろしい因果が巡ってきたことになります。

里見義康個人は、人から恨まれる人物ではありません。
ただ、里見家というだけの理由で、悲劇が巡ってきました。
本編中、ホルトノキが斬り倒され、櫛が落ちていたという描写を残しました。その櫛こそ、妹の物です。
この「夏の波濤」が連載されてすぐに、熱心な読者がすぐに指摘をしたそうです。
「宮本城のホルトノキは、樹齢が一致しない!」
そうなのです。ここで斬り倒すために、態と盛った創作だったのです。現在宮本城趾に存在するホルトノキは、その後に植えられたものだったのですね。一年半、このために読者を引っかけてしまった訳です。

それにしても、里見家には絡みつく沢山の因果があるのです。
里見義堯は宗家である義豊を討ったことで棟梁になりました。このことで没落し、里見家を恨んだ者も多かったことでしょう。その義堯の子・義弘が後継者を整理せずに没した事による争乱。敗者はその恨み悲しみを永劫に忘れることが出来ない。母を殺した義頼も世になく、妹がぶつけるべき相手は、義康しかなかったのです。理不尽だという冷静は彼女にはなく、目的を遂げるためならどのような術も厭わなかったのでしょう。

読者ならよく理解して頂けると思いますが、夢酔は理想的なリーダー像を里見義康に投影しました。誰からも好かれる頼もしいリーダー像です。こういう人物像にしたのは、天下統一期の動乱のなかを見事に乗り切った実績があるからです。これは結果としてのものだから、誰もが納得するところでしょう。
そして、こんなリーダーが、太陽のように皆を照らすような人間だったらという理想像を被せたのです。
秀吉が、家康が、弱小と侮ることなく里見家を薫陶したのは、すべて義康という人間のおかげだった。
そういう設定が納得できそうな結果を残しているからこそ、読者の皆さまにも好感を持って頂けたのです。
そして、この持ち上げが大きければ大きいほど、悲劇は衝撃的になるのです。
夢酔は性格が歪んでいるのだろうかと自問自答しながらも
「素敵だから壊す」
という究極の手法を用いたのです。
なぜ?
それは、これから訪れる里見忠義の運命が、これ以上に凄惨なものとなっていくことを象徴付けるためでした。
本当の意味で、里見家累代の宿業を丸ごと背負わされるのは、最後の当主・忠義なのです。

DSC00016.jpg
夢酔とて、人でなしではございません。
創作とはいえ、周到に人を殺める描写を描くことは、心理的に深淵の闇に独りで立ち尽くすような冷たさを憶えます。
これは本当に辛いです。でも、志して為す仕事ですから、耐えなければいけません。
しかし、贖罪や迷いの念に揺れ動くこともあるのです。
南総里見まつりの翌日、里見義康の墓前に立ち尽くし、途方に暮れていたのはそのためでした。その後、慈恩院の副住職に迷いの心情を、ついつい文で吐露したことは、申すまでもございません。

せめて、すぐ続きが連載されるなら、義康の最期が次にもたらす意味も読者に伝わったことでしょう。
ここで終わることで、作家への非難だけが残される気がして、何とも云えず複雑ではございます。


里見忠義の物語まで世に送り出すことで、本当の意味で、正史里見家を世に伝えられることになるのです。
その機が巡ることを、じっと待たせて頂くことになりそうです。


また明日の晩にお会いしましょう。











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  1. 2016/01/15(金) 21:19:52|
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「夏の波濤」カウントダウン

本日の房州日日新聞は、329話目にあたります。
最終回まで残り3話。
今宵から最終回に向けて思うところを記していこうと思います。
まあ、云い訳と受け取って頂いて結構。実際、そうなりますから。

DSC00042.jpg

まずは云い訳する前に、挿絵という芸術で、作品に艶を醸し出して頂きました山鹿公珠先生に、労苦の程を心より御礼申し上げたいです。魂の籠もった挿絵は、芸術です。実は、最終回の絵を、夢酔は未だ見ていない。だから、一読者として、楽しめることが出来るんです。贅沢だなぁ。
山鹿先生のギャラリーは、折々のイベントがあります。
ああ、三文小説を読めるようにしてくれた偉い絵描きさんだと、訪れた際は何卒讃えて下さいませ~( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンww
ギャラリーsfkクリック

この小説は2005年に房州日日新聞で連載された「春の國」から、次の世代の興亡を描こうという意図で書き上げたものです。当初はもっと短かったんです。それが大きく膨らんでしまった。
当初は、義頼・義康・忠義の三代を描く筈でした。
それが、忠義の部分を敢えて増やしたことにより、接続二作品というなってしまったのです。まあ、よくある邦画で云う、前編後編というか、接触篇発動篇というか、とにかく一本では600話に近くなってしまう。小説って、長ければいいというものではございません。ましてや、新聞連載なら尚のことです。幕の内弁当のようなバラエティに富んだ読み物があるのが、新聞の利点です。
そのことは、理解しているつもりです。

でも。

これでよかったのかという後悔は、今もあります。
倉吉の時代を含めて、なぜ、里見家は安房を追われて苦しまなければいけなかったのか。なぜ、後世に伝わらないほどに歴史の中へと埋没しなければいけなかったのか。
このテーマに気付いたのは、「夏の波濤」連載直前の倉吉取材のときでした。
里見忠義は一本の作品で描くべきだ。
そう思ったことで、忠義編は倍以上に膨らみました。
とても「夏の波濤」のなかで描ききれるものではありません。
DSC00026.jpg
「夏の波濤」のクライマックスは、
これまで作品を愛読して頂いた大勢の皆さまを裏切る結末かも知れません。

忠義編に分ける前は違和感がなかったのですが、
ここで引き続き作品が始まらないと、
不完全燃焼というか、モヤモヤ感が残るだけだと思います。
その葛藤を、南総里見まつり以降、このblogでも時折書き添えてきたことは覚えておいででしょうか。
まだ書けない、その時期が来たら。
そう言葉を濁らせて来ました。
その時期が、もうすぐ訪れます。

里見義康という人物像は、完全にオリジナルです。
天性の国主、人が好きになる陽性、太陽のような明るさと笑みに惹かれて、里見の主従はこれまで多くの危機を潜り抜けてきました。
すべては、これからだった。
その筈だった。
しかし、義康でさえ忘れていた、里見家内部に残された因果応報という深い恨み。その深い業は、静かに、義康にまとわりついていたのです。
ただし、これも夢酔のオリジナル。
史実上の里見義康は、若くして病死したことになっています。
なぜ、オリジナルで因果応報という結末を選んだのか。
それについては、明日の更新で語りたいと思います。









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  1. 2016/01/14(木) 20:53:01|
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2016大河の一幕

更新、遅くなりました。
私的なことを盛り込むのは厭なのですが、急病絡みで、いろいろと家のなかで大変でした。
申し訳ございません。


さて。

里見と同じ2014年を目指していたライバル(向こうはそうとも思っていないでしょうが)である、真田の大河ドラマが放送開始となりました。関係者や、公私ともに支援を注いでおられた大勢の皆さま。おめでとうございます。
真田の大河化運動は熱量も多くて、里見側には
「こういう情熱や手法でいいと思ったことは、ぜひ参考にするべきだ」
と、2010年頃から声にしてきたところです。
この2010年というのは、丁度、まだ連載中だった「聖女の道標」の取材で、長野日赤に足を運んだ時期です。2月だったので、雪も多かった。せっかくだからと、松代や上田も取材したものです。当時は取材というよりも、資料集めですね。具体的な目的もなかったですから。そのときの資料が、「夏の波濤」や、現在準備中の作品に反映されているので、こういう日々の収集癖は大切なことです。
このとき赴いた上田は、駅を下りると、映画「サマーウォーズ」の布看板がある時期。
このとき、駅の構内で、大河ドラマの署名コーナーがありましたので、個人名を記載しました。その後、眞田神社のところでも署名コーナーがあったので、家族の名前を記しています。一応、真田に一助したつもりです、はい。summerw.jpg




こうして、大河ドラマがはじまりました。
大河ドラマ「真田丸」


去年の幕末男子に比べれば、全然よい気がするのは、私個人の気分でしょう。
でも、 武田萌えの人間にとっては、天正10年2月で雪もなく草木が茂って怪しい部分が満載です。真新しい新府城や移転の不完全な城下屋敷は真新しい印象もなく、突っ込み処もありますが、真田萌えのために、武田家は踏み台にされてしまうのだろうな。


ところで、この大河にあたっては、避けて通れぬものがあります。
ヌックン演じる小山田信茂です。
この人物については、来週の放送分も含めて、いろいろと物議が予想されます。まあ、三谷さんは定説というか、世間一般論で、ああいう直情的で小者チックなキャラクターにしたのでしょうね。
でも、大河ドラマの恐いところは、それを教科書より信用する輩が多いという、影響力です。伊達政宗のイラストなんて、未だに渡辺謙をベースにするものが多かったり。だから、ヌックンの信茂像は、同じように社会的なレッテルになることでしょう。

このblogではじっくりと人物像を時々チラと出していますが、敢えて申すと、小山田信茂って、そんなに駄目な武将? というツッコミが否めない。

だいたい批判する人の視点は
「武田を裏切った人」
というもので、穴山梅雪・木曾義昌とトリオで悪玉視されています。
でも、梅雪のことを悪くいう人も、穴山家そのものは非難しない。武田の縁者だからという贔屓目でしょう。武田信廉もさっさと逃げたレッテルがあっても、非難しない。信茂だけです。
なぜでしょう。
国中・河内・郡内。この三つが甲斐国の内訳です。それぞれ武田・穴山・小山田が領主で、信玄時代に一枚岩となった感ですが、基本は三家とも同盟関係に過ぎません。
国中と河内は峠による隔たりもなく、二世の血縁で武田に近く見られているから、一体感を感じられます。
しかし、郡内は盆地の外だから別視されがち。この感性は現代にも残っているのではないでしょうか。後世の意識が、裏切った武田親族をフォローする代わりの当て馬として、信茂に多くを被せたのだと思わずにはいられんません。
天正10年3月の一点を除けば、多くの文献でも、信茂の知略や軍略、外交力を高く評価しています。ただあの一点だけで、悪い者というレッテルが貼られた気がしてなりません。

小山田家の置かれた状況を承知の上で、物語の都合上で筋書きしたものか。
世評だけで踏み台にしただけか。
そのことは書き手や制作側の問題です。
大河ドラマを史実と信用してしまう迂闊な人ばかりでなければ、大した問題ではございませんが、まあ、世知辛いことです。


小山田信茂は独立した郡内領主として、あらゆる選択肢に対処しなければいけなかった。武田家に依存しなければ生きられない豪族ではない。ましてや
「二君に仕えず」
という心情は江戸時代に入ってから普及した儒教精神で、稀なる美談もあるが、当時は生き残るためには裏切ることも正当化される。

ほら。
真田家がやってみせたではありませんか。
「表裏比興」

あまり熱くならないで、冷静に御覧あれ。
あれは、三谷脚本の大河ドラマであって、須く史実ではございません。
この際、せっかく有名にしていただいたので「実はこんなに優れた人」キャンペーンを展開したらどうでしょうね。



里見家も、色々な意味で、真田から学べることを学べたらと思います。これは、あくまで私見です。






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雪下出麦

みなさま、
新年明けましておめでとうございます。


本年もよろしくお願い申し上げます。



12月31日から1月4日にかけて、七十二候で申すところの
「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
に相当します。
この頃、降り積もった雪の下から麦が芽を出します。
年をまたいで成長することから、麦のことを
「年越草」
と申します。その麦を足で踏みつける「麦踏み」という所作は、日本独特の風習です。
これは野蛮でもなんでもありません。麦を踏むことで、
霜を防ぎ根張りをよくする効果を得ると云われています。極めて合理的な、生活の知恵です。
お正月から、を嗜んでおられる方は大勢おられることでしょう。それはそれで、大いに結構。
そのうえで、次の収穫をめざし、いまこの瞬間から、新しい目標に向けて前に進むことが大事です。
一休宗純曰く。
  門松は冥途の旅の一里塚、馬駕籠もなく泊りやもなし
正月元旦は一年の振(朝)であり道程の区切りです、門松はその目印すなわち一里塚。寿命の終焉である『死』に向かっている。だからこそ、即今即今を大切ににいきなくてはならない。人生とは馬も駕籠も なく、宿泊場所もない、誰にでも平等に与えられる旅路である。
筋の通った禅の大道を感じます。
夢酔は、いま以上に、謙虚な生き方と、秘めた野心を熱く文に刻まねばと思います。

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皆々様。
本年もよろしくご指導の程をお願い申し上げます。







2016年のご来光は仕事場にて。
201611.jpg礼拝。




戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。


公式HPはこちら里見氏大河ドラマ化実行委員会

ポスター
 署名用紙はこちらに収納しております。
 活動の趣旨に御賛同いただけましたら、是非、こちらの署名用紙をプリントアウトのうえ、支援の程よろしくお願いします!


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  1. 2016/01/01(金) 06:50:24|
  2. 閑話休題
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