散文小径

小説家です。時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

義豊春秋

更新が散漫で、御免なさい。
今更ながらで恐縮ですが、夢酔は所々の体調不良につき、昨年11月あたりより世の中から置き去りの療養生活を送っております。頭の疲れることが出来ない状態なので、なんだかんだと、無駄な生き方しかしておりません。
人って、あくせくしているとき、とことん休暇が欲しいと思いますよね。
でも、休暇があっても、頭がぼんやりして身体が思う通りに動かないと、本当に、焦ること以外の感情が浮かんできません。
こんなに休めるなら、たくさん書ける。
こんなに休めるなら、多くの映画も観られる。
こんなに休めるなら、読書三昧。
こんなに休めるなら、冬山に登っていい汗かける。
そんな願望を満たすチャンスでありながら、すこしも満たす機会が生かされません。頭はオーバーヒート、身体もオーバーヒート、感情もオーバーヒート。こんな状態で、泣く泣く冬を迎えて、気がついたら春一番が通り過ぎていきました。
夢酔も凡俗です。
焦っても、何も得られないのに……ねえ?
笑うしかない状況で、俯いている、そんな日常でございます。

前回のカキコで触れましたが、ダウン前に、〈雅出版大賞〉というところへ公募を送ってみました。前期里見氏が犬掛合戦を経て後期里見氏へと移り変わる部分を主題に置いた「冬の光-房総里見前記-」という作品は、有難いことに、佳作という形でお取り上げ頂きました。
この物語は、義通~義豊~義堯へと移り変わる里見氏を、限られた研究成果や発見の資料を基にして、おおよその想像力で描いた歴史群像です。特に里見義豊については、人物設定をかなり軟弱なものに描いてしまいました。学問好きな高い教養力を持ちながら、国政にどこか浮世離れな設定が、おおまかな作品世界に一番しっくりくると思ったからです。
でも。
義豊という人物の実像って、どうなんでしょう。
軟弱な当主では、里見家が潰れてしまう。でも、しっかりした当主なら、犬掛合戦で人心を得られなかった部分が説明できない。
この部分って、きっと課題ですよね。
受章したからには、いずれ何かしらの形も視野に入れなければなりません。そのときに修正加筆や変更も考える必要があります。何が、義豊という人物の実像に近いのか、残念ながら今は悩んだり纏めるだけの頭がございません。
従来、里見義豊に関しては、幼少時に父・義通が亡くなり叔父・実堯の後見のもとにあったとされてきました。やがて実権を取り戻すため、実堯を闇討ちし、その子・義堯によって仇討ちされた……これが義豊像でした。
しかし、里見氏研究は飛躍の過程にあります。この年齢そのものが間違っていることが解明されました。義通が没したとき、義豊は壮年だったのです。叔父に実権が奪われる筈がありません。にも関わらず、実堯を討ったのは事実として残ります。なぜ?なんのため?政策上の障害を除くためと見るのが、恐らく相応しい観測です。
義豊にとって、障害となりうる叔父・実堯。
その障害の正体さえ、想像に寄るしかないのが現状です。おいおい解明が進み、夢酔の筋書きが荒唐無稽となる日も、そう遠くはないことでしょう。
とまれ、義豊は障害を除いた安房の覇者となるべき筈でした。
実堯の子・義堯が挙兵し、これに敗れるまでは、義豊はそのことを疑わなかった筈です。なぜ、敗れたのかは、時の運としか例えられません。義豊は上総国に逃れ、やがて再起を賭けて挙兵します。
犬掛合戦、ここで義豊は討ち取られました。
嫡流としての里見氏が、傍流の里見氏に敗退したのです。結果として、里見氏の家督は、傍流である義堯が力で奪い去った事実だけが残されます。
よって義豊までの係累を前期里見氏、義堯以降を後期里見氏と、学術上は分類されます。前期から後期への腸捻転、謎の多い里見氏の核心であり暗部なのです。

義豊像、もう少し掘り下げて検討したいというのが、本受賞後に改訂が許された場合の、夢酔の宿題です。



              ◆  ◆  ◆



戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
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  1. 2013/03/06(水) 20:04:16|
  2. 随筆・あっそう!里見発見伝
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