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2020-07-13

幕末の景色

よく思うんです。
幕末に溢れていた最たる早逝人材が、のちの世まで命と技をつないだとしたら、日本は列強に劣らぬ化物みたいな国にならなかったかなって。

まあ、その全てとまでは云いませんヨ。


勤皇、佐幕、開国、尊皇攘夷……日本がめざすべき何かしらの景色は、誰の目にも同じものが映っていたんだろうと思う。
でも。
見えている景色の色がそれぞれ異なっていた。
それが、幕末なのだろう。

渋沢栄一しかり。
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松尾多勢子しかり。
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千人同心またしかり。
20200710_西多摩新聞千人

戦国モノの多い夢酔ですが、多面的に維新を観ることで、のちのちから現在までに至る世の中のでたらめ加減と正しさを見比べて見たい。そう願っている一面があるようです。
みなさんは、勤皇、それとも佐幕で、贔屓目ですか。ニュートラルですか。





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戦国武将里見氏のNHK大河ドラマ放映を目指す「里見氏大河ドラマ実行委員会」が組織されています。里見氏終焉の地である鳥取県倉吉市、里見氏発祥の地の群馬県高崎市、そして館山市で、NHK側にドラマ化を働きかける運動を行っております。
「里見氏の物語をNHK大河ドラマで!」
 皆さまの温かいご声援をお願いします。


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2020-07-09

女傑はつよし

好評発売中の「Ambitious渋沢栄一青春譜」(つむぎ書房)。これ平成初頭の草稿焼き直しであることは、皆さまもご承知のことです。
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同じような、お蔵入りからの回帰作品は、実は夢酔の場合よくあるのです。

南信州新聞で連頼されている「やじより-松尾多勢子異聞-」という作品もそうです。
長いこと宙に浮いていたこの作品が拾われたのは、本当に幸運の女神様の前髪を掴めたおかげでしょう。昨年秋に中津川へ赴かなければ、このことはなかった話です。縁が縁を紡いで、連載が決定したのはあっという間でした。
でも、松尾多勢子という歴史上決して有名ではない人物を発掘できたことも、夢酔にとってはやはり偶然でした。
常人のやらないことをやってみせる行動力。これが多勢子の原点でした。その魅力に気付いていた人は多く、多勢子を扱う小説は多いのです。このことは萩原タケにも共通しています。
夢酔のなかで、多勢子とタケという二人の女傑には共通するものがありました。
揺るぎない信念に支えられた行動力、それを理解する周囲の力です。
そして夢酔は二人の、ただの伝記を記そうとは思いませんでした。
タケは単行本化する際、連載原稿分の倍の加筆をしました。接する誰もがタケにより浄化されていく、その清々しさを追加しています。サブキャラがタケで生かされていく様を加えたのです。森山慶三郎は「坂の上の雲」では海軍士官の姿しか描いていません。タケと接した慶三郎には軍人臭さがない、敢えてそうしました。このことが良かったのか分かりませんが、慶三郎のお孫さんからは作品の理解をいただき安堵しております。
松尾多勢子については、終始、品川弥二郎との友情物語を大柱にしています。生涯のうちで、多勢子と弥二郎の接点は多くないでしょう。むしろ国学者や岩倉具視一家の方が長く太いかもしれない。しかし友情とは上っ面のものではないと、薄甘いことを信じています。エセ野郎と笑われるかも知れませんが、40年来顔も声も合わせていない相手に覚える友情をまだまだ夢酔も忘れておりません。人なんて、存外そんなもんじゃないですかね。仕事を離れたとき、それでも糸のような縁を大事にしてくれるのが友情じゃないでしょうか。

さてさて。
松尾多勢子という女傑を描いた著者の中で、これ以上はないという名書を生んだのが、アメリカ人のアン・ウォルソール女史。「たをやめと明治維新」という著書、ここに多勢子像にはじめて接したことが記されます。それは、飯田信用金庫山本支店ロビーの松尾多勢子展。
こういう展示ではじめて接し、原動力になったことは理解できます。夢酔も萩原タケとの出会いが、一種、これと同じだったからです。別作品の調査中、五日市郷土館のパネル写真に圧倒されました。その準備草稿は、パネル展をみた3日後には出来たくらいの衝撃です。
面白い現象ですが、アン・ウォルソールさんの本に似たような印象を感じたことで
「案外、作品がうまれる最初はこんなものかな」
という気にはなっています。

現在、やじよりは天狗党の章になっています。南信州へと向かってくる天狗党。飯田藩主は徹底抗戦を命じますが、どうなることか。
この天狗党。ご紹介した「Ambitious渋沢栄一青春譜」にも水戸出身の一橋慶喜側から視点の描写があります。また、現在、西多摩新聞で連載している「千人同心がゆく」においても、天狗党対応が大きなこととして扱われます。南信州観光公社では『ふるさと再発見の旅・幕末南信濃信州飯田城と水戸天狗党の足跡を追う』という地域限定企画もあるようで、ひょっとして天狗党はホットな話題なのかしらと思わずにいられません。

夢酔は女性を扱う作品がなぜか多い。
まだお蔵入りの物にも、ある。例えば会津藩の日向ユキだったり、下田のきちだったり。はやく陽の目を見せてあげたいですが、それもまた実力と縁なのでしょう。
夢酔自身、大勢の女傑に尻を叩かれています。
そのおかげで人の縁も頂いている。そういう性分なのでしょうね。嫁はんの尻に敷かれても、もう文句をいうまい。うん。

中津川も南信州も、このたびの大雨で恐い思いをされた方が大勢いらっしゃったと思います。
心より御見舞い申し上げます。




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2020-06-30

営業行脚

Ambitious渋沢栄一青春譜、やっと越県して関係ご当地の営業です。
深谷シネマは、真っ先に購入して下さった読者さま。
ここは旧酒蔵に数多のお店があるなかのひとつ。昭和レトロが漂っていて、つい、あの頃へ心が飛んで行ってしまいます~
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深谷の栄一観光史跡は、まだ公開できません。
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深谷では、はやく麒麟が来てくれないと栄一が来ないと、誰もが口々にコロナの厄災を口にされていました。

渋沢栄一青春譜最後の大場面が飯能戦争
栄一の見立て養子・平九郎。栄一妻・千代の弟です。
激選から越生まで逃れました。
平九郎茶屋は、逃れて休息したとき、最後に人と会話をした場所です。茶屋の加藤さんから壮絶なる平九郎の様を先祖からの口伝ということで伺いました。今回作品は栄一が主なので、いつか平九郎に光を当ててあげたいですね。
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茶屋の制止を振り切って、峠を下ったところで新政府軍と遭遇しました。
そして……

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兄(尾高淳忠)等は五稜郭までいき、明治に人の為となりました。
運命の分水嶺はどこにあったのでしょう。
平九郎も本当ならば、新時代にきっと力を尽くせる人材だった。


ついでに、群馬営業。
パワーセンターうおかつ内の戸田書店へ。
途中、格式のある神社へ参拝です。

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房総里見氏は、榛名山麓のここからはじまった新田源氏なのです。

もっと、作品の存在を知って欲しい
そういう想いで、営業して参りました。

明日から2020年下半期早いですね。
大型台風で房総の気を揉んでいるうちに、新型コロナウィルスで世界中誰もが無力にさいなまれた、長いようであっという間の上半期。下半期こそ、いいことが沢山ありますように。

みんなのために、心からそう願います。




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2020-06-11

新刊のおしらせ掲載

夢酔、2020年の折り返しです。
おかげさまで、現在5本の連載をいただいております。

「頼朝伝」房州日日新聞
「やじより-松尾多勢子異聞-」南信州新聞
「千人同心がゆく」西多摩新聞(令和薫名義)
「里見発見伝」南房総情報誌NNB
「郡内おやまだ散歩のお誘いagain」小山田信茂公顕彰会HP
関係各位のご厚情あってのことと、あらためて感謝を申し述べます。
5本の連載以外にも、東京荒野という誌面に短編を掲載されて頂きました。
ほかにもご厚情により、引き続きインターネットで作品を公開してございます。
「泰助の記」井上源三郎資料館HP
「堀村の空」倉吉せきがね里見まつり公式HP
「高野山1654」安房高野山真言宗妙音院HP
そして歴史研究誌に年間6本ほどのゆる~いエッセイを載せて頂いてます。
これだけでも十分にありがたい。
でも、もっと前に向かいたい。
夢酔は欲張りです
幸運の女神様が向かってきたら、今は全力で前髪つかむ意気込みで参ります。

たくさんのご厚情で、新刊の紹介が新聞に掲載されました。

西多摩新聞_20200522mini

南信州新聞_20200608_0001mini

西多摩新聞社および南信州新聞社さま。
あらためて厚く御礼申し上げます。


梅雨に入りました。
こういうときこそ、読書の季節です。
2021年大河ドラマのスタートは麒麟のあとで遅くなるのかも知れませんが、予習のつもりで、どうか若き渋沢栄一に触れて下さい。



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2020-05-30

歴史くりかえし

南信州新聞で連載中の「やじより-松尾多勢子異聞-」、いよいよ坂本龍馬が登場です。
ただし松尾多勢子と桂小五郎が知己だった事実はあっても、龍馬とのことはフィクションに過ぎません。国学者柔軟な脳裏の変革者の顔合わせは意図したもので、生まれ育ちや思想を越えた者が分かり合えるかという、一期一会の試しです。作品では、史実をなぞりながら多分にフィクションを散らしています。このフィクションが、散開しがちなエピソードをつなぐ接着剤です。龍馬と出会ったからこそ、のちに多勢子は同じ海の物とも山の物ともつかぬ若者・相良総三に肩入れしていく気になるのです。多勢子と岩倉具視の価値観の違いが物語上浮き彫りにされますが、きっかけは相良総三であり、その動機が坂本龍馬という形に結びついているのです。
でも、あまり書いちゃうとネタバレになっちゃうから、今回はここまで。
坂本龍馬といえば、その師匠は勝海舟
夢酔は大田区洗足池端にあるという勝海舟記念館
の年間パスポートを所持する輩です。この記念館設立寄付の御礼に貰ったのですが、正直に申し上げると、コロナ騒ぎもあって、まだ足を運んでいないのです。師走にレキケンで催された峰岸純夫先生の講演のあとに赴こうと思っていたのですが、ついつい先延ばしにして、それきりなんですよね。
かつ
昨日、職員さんからご親切に「パスポートの有効期限は3ケ月のばすことにしました」とお電話を賜りました。
まだコロナ社会ですから、対応もたいへんなのだろうと思います。
国会の人などは住民に直接さらされませんが、区市町村の職員は対応に追われているなか直接「あーして」「こーして」と云われるたびに粗略に出来ず頭を抱えることもあると思います。本当にご苦労様です。

期限の問い合わせをしちゃったこちらも、悪かったかなと反省しています。忙中のなか、わざわざお知らせ下さった職員さんに厚く御礼申し上げます。

海舟は誤解のされる人ですよね。
様々な文献によって創られたところも多々ある。坂本龍馬の祖型が司馬遼太郎脚色としたら、勝海舟は子母沢寛でしょうか。人間というもの、善と悪の心がせめぎ合って個性を発揮します。勝海舟は、この個性が明確です。これほど個性の色濃い人物は、この時代めずらしいですよね。
人はたいがい、勤皇か佐幕かどちらかでした。
土方歳三は佐幕一辺倒。桂小五郎は勤皇討幕一辺倒。しかし勝海舟は2色の間にある線引きの上を、軽やかに歩いている。しかもポーカーフェイスの裏側では、脂汗を滲ませ背筋をぐっしょりにしながら、深慮遠謀を重ねて、敵と味方という単純な棲み分けを避けつつ世界の摂理にも目を向けていた。こういう人物は、幕末、たいがい早死にしますが海舟は生き残れた。
日本人であり続けること、そのことを現代人も海舟から学ばねばなりませんね。

同じ時代を生きた渋沢栄一の幕末期も、一緒に知って欲しいと思います。
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Amazon若しくは最寄りの書店にてお求めください。

前回も記しました。
歴史は繰り返すことがある。その空気、人の行動や心理。その時々で、自分らしく立ち振る舞うこと。ひょっとしたら、ひとり一人の御先祖がやってきた行動パターンがDNAに刻まれていて、繰り返しているかもしれませんね。歴史が繰り返すということは、そんな作用もあるのかも知れない。攘夷志士のDNA、過激浪士のDNA、開国論者のDNA、国学者のDNAなど、何かの形に姿を変えて繰り返しているとしても、流血革命の繰り返しだけは御免被ります。
牙は、人を傷つけるために用いず、己を高めるためにこそ用いるべし。
そんな想いを、常に作品へ練りこんでいる今日この頃です。





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夢酔藤山

Author:夢酔藤山
ようこそ!

時代小説を執筆しています。皆さまのご声援に支えられて描いております。よろしくお願いします。

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